寒波の影響か、すっかり寒くなってきましたね。
風も冷たく、刺すような痛みを感じるほどです。
冬は成長や老化に深く関わりのある季節。
五臓の中では" 腎 "をケアすることにより、正常な成長を促したり老化を遅らせることができると考えられています。
女性は35歳、男性は40歳を過ぎた頃から、腎の働きが急激に衰え始めます。
腎は寒さに弱い臓器です。なるべく身体を温めることを心がけ、気血の巡りが悪くならないように気をつけましょう。
暦の上での冬とは、立冬(2014年は11月7日)から立春(2015年は2月4日)までの約3ヶ月間。
特に冬至(2014年は12月22日)からの2~3週間は、しっかりと冬の養生を心がけて腎の働きを助けるように心がけたい時期です。
この時期には睡眠をたっぷりと取り、(遊び過ぎたり働き過ぎたりして)無理をして気を消耗させ過ぎないように気をつけることで、早期の老化を防止することが期待できます。
逆にこの時期に暴飲暴食をしたり、新しいことにチャレンジし始めたり・・・と積極的に動き過ぎてしまうと、腎の働きの消耗率も倍になり、老化を加速させてしまうことにつながります。
とは言っても、日本人にとっては忘年会やクリスマス等のイベントも多く、年賀状の準備、大掃除などもあって、一年で最も忙しい時期でもあります。
今のうちからできることはなるべく早めに済ませ、年末年始はゆったりとした気持ちで過ごすように工夫をしてみましょう。
冬に養生することは成長や老化だけではなく、次に迎える春にも大きく影響を及ぼします。
春が苦手なタイプの方や花粉症の方にとっても、冬の過ごし方がとても大切になってきます。
① 早寝遅起を心がけ、たっぷりの睡眠をとる。
② 身体を温める食事を取り、気血の巡りを良くする。
③ 心を穏やかにし、あまり考えすぎたり深く悩まないように心がける。
この時期におすすめの食材は、
免疫力を高めてくれる きのこ類と、ミネラルも豊富な海藻類
潤い食材である木の実(くるみ、松の実、クコの実、蓮の実など)
腎に働きかけてくれる、ブロッコリー、カリフラワー、黒豆、海老、ニラ、山芋など
寒さによって滞りやすい気血の巡りを良くしてくれる、金柑やみかんなどの柑橘類、セロリ、陳皮、フェンネル、八角など
身体を温めてくれる、生姜、シナモン、ネギ、黒胡椒、とうがらし(←辛味のものは取り過ぎると、肌の乾燥やイライラとした気持ちを誘発してしまうので要注意!)
今からでも遅くはありません!
アンチエイジング効果のために腎のケアを心がけると同時に、今のうちから春を気持ち良く向かえる準備をしましょう。